インプラント(Implant)とは、植えつけるという意味。歯科領域でのインプラント治療といえば、一般的には人工歯根治療のことを言います。歯が抜けた時、かわりに自分の歯に近い人工の歯を「植立」することで、より自然に近い美しい「自分の歯」を取り戻して、食事もおいしく頂けます。
少し前まで主流だった「入れ歯」や「ブリッジ」「差し歯」はどうしても噛む力が劣っていました。しかし、インプラントは違います。高齢化社会を迎える現代、より歯の美しさが追求される今、まさに主役ともいえる治療法として多くの患者さんの注目を集めています。
- 見た目がきれいです。
- 周りの歯を傷つけません。
- 噛み心地は自分の歯とほぼ同じです。
- 人工の歯が骨と結合し、違和感がありません。
- インプラントの種類により、手術が1回の場合と2回の場合がありますが、回復がとても速いです。
1ピースAQB1回法でインプラントを埋入する場合の治療の流れをご紹介します。
治療に関してのカウンセリングを行います。軽い気持ちで様々な事柄を患者さんと話し合います。無料のカウンセリングを受け付けている歯科医院もあります。
インプラントを埋め込む箇所と口腔内の骨の状態、歯肉の状態、噛み合わせの診察を行います。レントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯形や噛み合わせの採得を行い、口腔内全体での治療計画を立て、十分に患者さんと話し合いをします。
必要な場合、歯周病、カリエス治療、不良な冠の除去などを行い、衛生状態を良好にし、噛み合わせを整えるための準備をします。
診断計画に従い、インプラントの歯根になる部分を埋入します。AQBインプラントの場合、手術時間が短く、麻酔時間を除くと1本10~15分程度です。
患者さんの手術後の状態を確認して、帰宅となります。
翌日、手術部位の確認と消毒を行います。前歯など外観が気になる部位には、ここで仮歯を入れる場合があります。
患者さんの状態により、AQBインプラントの場合、1ヶ月から2ヶ月程度という業界最短の治癒期間(インプラントが骨癒合する期間)を設定します。AQBインプラントでは、手術後1週間程度で抜歯し、仮歯を入れます。歯肉の状態と噛み合わせの状態をチェックし修正し、全体のバランスを整えます。
全体の組み合わせを整え、表面の色をチェックしながら最終的な装着歯を被せます。
最終的な装着歯を被せても、まだインプラント治療は完成ではありません。インプラントを長持ちさせるために、メンテナンスを開始します。歯科医師の指導に従い、患者さん自身で口腔内を清潔に保つこと(プラークコントロール)が大切になります。また、定期検診(1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後)で噛み合わせチェック、骨の検査、被せた歯の緩みなどの検査をします。